こんにちは。

今回は、弁護士と行政書士の行う相続手続の違いについて考え

て見ます。

 弁護士は、一般的には裁判所などで訴訟を行う専門家という認識が

おそらく世間ではありますが、実はすべての法律事務ができる

オールマイティーな資格です。

そのため、書類作成全般もちろん可能です。

相続でいうと遺産分割協議書の作成の業務も弁護士の方で

作成が可能なので相続業務も弁護士が行っております。

相続手続きには、戸籍の収集や財産の調査や銀行の解約手続き

などがありますが、これらはどの行政書士が行っても弁護士が行ってもあまり

やり方に違いがありません。

 しかし、遺産分割協議書作成までのプロセスに決定的な違いがあります。

どちらに頼む方がいいというわけではないのですが、

資格でできる範囲に違いがあるため、①報酬や②進め方に違いがでます。

①まず報酬についてですが、かかる総額が一般的に

行政書士より弁護士の方が高額な報酬となることが多いです。

より難しい案件を引き受ける傾向があるからだと思います。

また、弁護士事務所の報酬を見ると「経済的利益

〇〇パーセント」という表現をよく見ます。経済的利益というのは依頼者が

得られた経済的利益という意味となります。

つまり究極的には依頼者のために遺産分割がまとまるように動き

依頼者の利益のために遺産分割協議書を作っていきます

もし、遺産分割協議がスムーズにまとまらなかった場合には、裁判所へ

調停の申し立て、それでもまとまらなければ裁判へと最後まで弁護士が際限なく

おこなえます。争いがすでにある場合には弁護士に頼むことが適切といえます。

依頼者が得られた経済的利益に比例して弁護士の報酬額が増えるので、

弁護士は中立ではなく依頼者一人の味方として仕事とをするというイメージです。

他方、行政書士は、紛争状態の相続の案件に仲裁のような形で入り込んだり、

どちらかの味方になるということは職域を超えており弁護士法違反となります。

そのため、あくまで窓口が一人の方となったとしても相続人全員のために

遺産分割協議書の作成をします

行政書士はあくまで最後まで中立公平にかかわっていきます。

他の相続人に調査している内容を聞かれ

た場合にはすべて開示いたします。

もっとも、遺産分割協議の際は、自分に少しでも多く財産が入ると嬉しいなという

程度にはより多くの財産を相続人

(とくに自分の子供がいて教育費がかかる相続人など)

はそれぞれ思うのが通常です。

ですので初めから遺産分割の方法が決まっていることはまれで、私どもに

アドバイスを求めてくることがほとんどです。

そのときは、一般的な例を示すことを多角的にいたします。

このアドバイスを的確にできるかは、相続の知識や経験がないと難しいもの

となっております。

しかし、あくまで相続人様全員の自由な合意で遺産分割協議内容を決定を

してもらいます。紛争が途中でも起きないように、協議後も紛争が起きないように

紛争予防、円満解決のための遺産分割協議書を作ります。

遺産分割の際紛争が起きるか起きないかは

実際にはわからないですので、紛争が生じた場合には、

私ども行政書士も残念ながら弁護士に事案を引き継いでもらうこと

となります。

 しかし、安心してください。相続専門の行政書士であれば、初回のご相談の

時点でお受けできる案件か、紛争が起きるかかの判断は感覚的にわかりますので、

紛争が起きると予想される案件では最初からお受けしておりません。

ちなみに、私が一度お受けした相続案件で事案がもめてしまい、

弁護士の方に引き継いでもらった事例はいまのところありません。

行政書士の料金は、最初から中立の立場で行うので、最初から料金を提示する

事務所が多いのです。

当事務所でも最初に料金を具体的に提示させていただいております。