こんにちは。本日は、遺産の分け方について説明します。

故人の財産は、亡くなった時点で法定相続人間の共有財産

となります。この共有の状態から遺産を分けるのが遺産分割協議

となります。

遺産分割協議は協議という名の通り話しあいで決めていい

ものであって、特に相続人間が納得すればどのように分けても構いません。

もっとも、民法という法律には、法定相続分という概念があり、

(法定相続分)
第900条 同順位の相続人が数人あるときは、その相続分は、次の各号の定めるところによる。
一 子及び配偶者が相続人であるときは、子の相続分及び配偶者の相続分は、各2分の1とする。

相続人の構成にもよるのですが、例えば、死亡したのが夫、相続人が

妻と長男と長女だとすると。上記太字のように妻が2分の1、長男が2分の1、長女が

2分の1となる規定があります。

しかし、これはあくまで話あいがまとまら

なかったときの補充の規定であって、通常は、この通りに分けること

の方が少ないです。例えば、持ち家の名義を法定分割通りに分けることも

できますが、妻しか住んでいない夫の持ち家を3分割にするのも実態と異なり、

現実的でないことが多いからです。

また民法には、下記のような規定があり、この規定から遺産分割は自由であることがわかります。

(遺産の分割の基準)
第906条 遺産の分割は、遺産に属する物又は権利の種類及び性質、各相続人の年齢、職業、心身の状態及び生活の状況その他一切の事情を考慮してこれをする。
 上記にように「その他一切の事情を考慮して」とあります。
これは、相続人間で法定相続分で分けてしまうとかえって不平等になってしま
ったり、弱者保護にかけることになることがあるからです。
 ただし、遺産分割の難しいところは、全員が納得して合意する必要があるということ
です。一人でも、法定相続分に近い額を要求して譲らないなどという方が出ると
共有財産から動かなくなりだれも故人の財産を取得できないという状況となります。
身内同士だとうまくまとまらないこともありますが、行政書士など専門家が
中立の立場としてアドバイスすることによって、紛争を未然に防ぐことも
できますので、そのような第三者的立場の者を入れることもうまく
遺産分割をするコツでしょう。